旧石器時代ホームページを作るにはHTMLとCSSをテキストエディタに直接書いて、毎日朝は早く夜は遅くまでコツコツと作るのが当たり前でした。とてもたくさんの作業時間が必要だったのです。
ホームページ作成者は腱鞘炎に悩まされました。来る日も来る日も同じような作業の繰り返しに手の神経が悲鳴をあげていました。しかもコード補完機能のないテキストエディタの時代です!
しかし10年も経たないうちに救世主が現れます。それがホームページ作成ソフトとCMSです。これらのツールはホームページ作成者をたくさんの労働時間から解放してくれました。救世主の訪れに歓喜していた頃が懐かしい思い出は誰にでもあることでしょう。
これまで3時間かけていた修正作業が1分以内に終わるようになりました。でもCMSを使うには専門知識が必要で、誰でも使えるものではなかったのです。たくさんのホームページ作成者は楽したい一心でCMSを学び技術を習得していきました。
あまり学びたくない人や一回作ればいい人はホームページ作成ソフトを使うようになりました。ホームページ作成ソフトは初心者向けとして一般社会に普及し、CMSはオープンソースや商用CMSとして技術者を介して企業サイトなどで普及してきました。2つの系統に分かれたのです。
一般と専門という系です。
そして時が経ち、現代人向けに、CMSは初心者の方でも扱えるように改良されてきました。それがクラウド型Webサービスです。
専門が一般化したのです。
現在ホームページ作成ソフトは徐々にメジャーな存在ではなくなってしまいました。初心者のニーズをつかんだのはCMSだったのです。
なぜこのような状況になっているかは、たくさんの人々のニーズに合致しているからです。そしていつでも新しい機能を使えることやインターネット接続だけで利用できるなのどのメリットが大きいからです。
ホームページ作成方法のこれから
未来のホームページはどうなるんでしょうか。今の流れが加速しクラウド型Webサービスが主流になるのは間違いないと思います。IT業界の技術の進歩は凄まじい勢いで進んでいます。すでに人工知能がホームページを作ってくれるWebサービスは「The Grid」「PageCloud」「FireDrop」などが有名です。
おそらくこれが未来型ホームページ制作の一例じゃないでしょうか。今後このようなサービスが一般化するのは間違いないでしょう。今、優勢なWebサービスが人工知能の機能を追加してくるんじゃないでしょうか。
そしてもう一つの系として、専門的なテキストエディタとして開発者向けの機能が搭載された統合開発環境ツールが生き残ると思います。
たくさんの人が喜ぶサービスか、専門化されたサービスが生き残っていくんでしょうね。サクッと自分の思うところを書いてみました。
2017/6/7追記
Wix.comが人工知能を搭載したサービス「WIXADI」を開始しました。まだ英語圏での提供なのですが、いずれ日本でも主流になると思われます。このような分野への投資は資金に余裕のある大手企業だからこそできるし、たくさんのユーザーを抱えているからこそ人工知能の学習もはかどるものです。ホームページ作成サービスを使うなら世界的に大きい企業を選ぶのが賢い選択と言えそうです。