ビジネスの顔になるホームページを作るには、しっかりした見た目が重要になります。普段の営業活動の中でお客様に見ていただいた場合は当然のこと、取引先・リクルートの際などダサいホームページだと信頼を得られません。
一瞬の見た目でイメージが決まってしまいます。だから営業マンは初対面の印象に気をつけるものです。ホームページのイメージもそれと同じです。
初心者の方が一から始めて信頼を得られるデザインを作れるかというと難しい問題です。製作者のセンスが問われる分野です。しかし、方法はあります。
ホームページは一度作って終わりではなく何回も試行錯誤が必要になるものです。一度のデザインだけで効果的なホームページができることはほとんどありません。ですから、試行錯誤が簡単にできるツールを選択する必要があります。
幸いにして今は専門知識を持たない初心者の方でも簡単に見た目を変更できるツールがたくさんあります。
では、早速見ていきましょう。
初心者が使ってはいけないツール
1.HTMLテンプレート
最も避けたほうがいいのがテンプレートから自作することです。この方法を採用するメリットもありますが、ビジネスで利用するホームページを作りたい場合にはデメリットの方が多いと思います。
メリット
- ホームページの作り方がわかることで、できることが広がる。
- 一から作るよりは早く作ることができる。
デメリット
- 習得するまでに最低3ヶ月はかかる。
- スマホ対応やブラウザ対策などを考慮すると6ヶ月かかってもおかしくない。
- 習得しても綺麗な画像を作るスキルも必要になる。
- 作れてもダサいホームページしかできない。
*特に数万円もするHTMLテンプレートは、はっきり言ってやめた方がいいと思います。サンプルサイトを拝見しましたが、よくないと思います。1ヶ月で覚えられるといっていますが、他に仕事をしていない人がフルタイムでやればできるかもしれませんが、コンピューターに不慣れな方は無理だと断言できます。そのようなテンプレートを高額で初心者の方におすすめしているのは明らかにおかしいと思います。
ホームページ作成の技術が欲しいと思う方は、HTMLとCSSを学べる本がたくさん販売されていますので、そちらを使いましょう。
ホームページ作成の技術を身につけるには試行錯誤がとても大切です。テンプレートでやってしまうと重要な部分が身につきません。筆者はフリーでWebデザイナーの仕事をしていましたので非常によくわかります。テンプレートはある程度技術を身につけてからプロのデザイナーがどんな風に作っているか見て勉強するために利用した方がいいと思います。
テンプレートを購入するくらいなら、無料のテンプレートをダウンロードすればいいでしょう。検索すればいくらでもあります。
あなたがもし、初心者でビジネス向けのホームページを低コストで素早く作りたいなら、ホームページ作成ソフトかWebサービス以外を選択しない方がいいでしょう。時間を無駄にします。ホームページを作れるようになるまでにはかなりの時間を要します。
仮にテンプレートを使って、希望のホームページを作れたとしても、更新作業にめちゃくちゃ時間がかかります。筆者もはじめはHTMLを自分で書いて自作のテンプレートを作ってホームページを運営していました。更新作業のあまりの大変さに苦労し、今はCMS(コンテンツ管理システム)を使ってホームページを作っています。
2.ホームページ作成ソフト
ホームページ作成ソフトもいいのですが、プロが使うツールを使ってはいけません。DreamWeaverCCなどのプロが使うツールは専門知識を持っている人が対象のツールですから、初心者が使うのは難しいでしょう。DreamWeaverCCのようなプロが使うツールはHTML/CSSで一からホームページを作れる技術を持っている方です。
SIRIUSとホームページビルダーはどうなのか?
悪くはないが時間がかかります。そしてデザインのちょっとした変更が面倒です。Webサービスと比較するとやりにくい場合が多いでしょう。
機能比較表
HTMLテンプレート | ホームページ作成ソフト | Webサービス | |
---|---|---|---|
かかる時間 | 3ヶ月〜6ヶ月 | 2ヶ月以上 | 1ヶ月以内 |
デザインの自由度 | かなり低い:HTML/CSSを熟知している必要がある | 普通:HTMLなどを知っていないと時間がかかる | 大きい:短時間で試行錯誤が可能。Wixはドラッグ&ドロップで好きなところに配置できる(他のサービスはテンプレートベースなので決まった場所) |
費用 | 安い:無料テンプレートをダウンロードすればいい | 普通:買い切りソフトで1万円〜2万円代、レンタルサーバーが月額約500円〜 | 高い:毎月費用がかかる2千円くらい |
機能 | かなり低い:すべてを自分で作る必要がある、つまり時間がかかる | 低い:単なる静的サイトHTMLとCSSに少しのjavascriptが入った感じ(スライドショーなどの多少の動作だけ) | 高い:カレンダー・予約機能・ブログ投稿・カート機能・チャット・クーポン発行・メールマガジンなどホームページ運営にあったら嬉しい機能が豊富。開発頻度が高い。 |
まとめ
圧倒的に簡単にできるツールはWebサービスです。ホームページの作り方を学びたい方やホームページ制作を仕事にしたい方は別として、もはや作り方を覚える時代ではないと思います。本業がある方はホームページの制作に時間をかけず、ホームページに掲載する画像と文章の制作に時間をかけましょう。その方がよほど建設的です。
はじめに考えて欲しいことはホームページを何に利用するかということです。ホームページは作って終わりではなく効果が現れるかどうかを判断しデザイン面を修正し、良いものに改善していく必要があります。例えば、2つのパターンのデザインやキャッチコピーなどを考えて効果を測定して見るなどの作業が必要になります。
そのようなことを思いついた時に即実行できるのがWebサービスです。HTMLテンプレートはかなり面倒ですし、ホームページ作成ソフトも思うようにはいきません。そのような問題を解決したものがWebサービスだと思ってください。長期的なコストは高いですが、ビジネスに必要な機能が追加されたり、最新のデザインを使うことができます。そして、比較的自由にデザインを変更することができます。数あるサービス中でも自由度の高いのが、Wixです。
世の中にはテンプレートやソフトは、ファイルの管理がが安全に保存できること、自分で管理できることをメリットとして、うたっているところも多いのですが、ビジネスに関しては間違っています。確かにWebサービスはサービス中止のリスクは否定できません。しかし、初心者の方がホームページ作成に時間を取られては本業がおろそかになります。また、これから起業しようという方がHTMLから勉強してホームページを作っていたらビジネスの実践に移るまでどれだけ苦労することか。想像するだけでもやめた方がいいと筆者は思います。(ホームページ作成や運営をビジネスまたは副業として取り組みたい方は別です。)途中で力尽きます。
そういう話をしている人のサイトは、ほとんどが中途半端でダサいデザインだと思いませんか?
筆者が提案するベストな方法は、
メインのホームページをWebサービスを使い最短で作り、ブログやソーシャルメディアで集客する方法が一番いいと思います。そのためには多少のコストは必要になります。コストというのは費用と時間です。インターネットで集客する方法は検索エンジンとソーシャルメディアの2つが有力です。
しかしはっきり申し上げますと、検索エンジンもソーシャルメディアでの集客も簡単にはいきません。かなりの労力と試行錯誤を必要とします。検索エンジンで上位表示するにはコンテンツ(記事)を大量に生産する必要があります。しかもユーザーさんが見てくれて喜んでくれるものでなければなりません。
ソーシャルメディアの場合は見てくれた人が共感を感じてシェアしてくれるような内容のものを作らないと広がっていきません。インターネットから集客するというのは片手間でできることではないと思ってビジネスに活かすことを考えていく必要があります。
ですので、メインのホームページは時間をかけずデザイン面で優れたものを作るべきです。そうすることで、普段の営業活動の中で名刺がわりのホームページとして活用することができます。直接的な収益にならなくとも間接的に良いイメージをお客様に持ってもらうことが可能です。自社の強みやお客様に対するメリットを伝えることができます。このことが1つ目の目的です。
まず、ホームページを持つ目的の1つを達成しましょう。それができたらインターネット経由での集客を考えていけばいいでしょう。