このページを訪れた方は、ホームページの運営をはじめたばかりだと思います。
自分のホームページを見てくれる人がいるかどうかが、今後の懸念材料となるかもしれません。
時間をかけて作ったものが、誰にも発見されなかったら・・・ と思うと不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、最低限必要なSEO対策をお伝えします。基本的なことをやさしく説明します。
SEOとは簡単にいうと、検索エンジンで上位表示を狙う対策のことです。
少し難しくいうと、Search Engine Optimization(サーチエンジン・オプティマイゼーション)『検索エンジン最適化』といいます。
検索エンジンというと、Googleがメジャーな存在ですね。Yahooの検索エンジンもGoogleです。
目次
- ホームページタイトルの決め方
- 各ページ名の決め方
- 内部対策について
- 外部対策について
ホームページタイトルの決め方
1.検索エンジンを意識したタイトルをつける方法
ホームページを作るときタイトルを適当に決めてしまってはいけません。
名前の付け方は、検索する人がどんなキーワードを入れて探すかを考えて決めることです。
- 大きなキーワード
- 中ぐらいのキーワード
- 小さなキーワード
たとえば、初心者向けのホームページ作成のサイトを作りたいとします。
下記の表のように言葉を違う言葉で置き換えてみましょう。
ホームページ | 作り方 | 初心者 | |
---|---|---|---|
別の呼び方 |
サイト WEB hp |
作成 制作 方法 |
はじめて ビギナー 入門 |
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、なんとなくイメージはつかめるのではないでしょうか。
このように、キーワードを組み合わせて、タイトルを決める方法があります。
また、あなたが会社お店を経営しているなら、このようにつけます。
キャッチコピー | ◯◯株式会社
キャッチコピーの部分に検索する人が使うキーワードを入れます。そうする事で検索してきたお客様の目に触れる機会が訪れる可能性があります。見当はずれのキーワードを設定した場合、誰も訪れない事はお解りになると思います。
さらに、Googleアドワーズを使ってキーワードの検索数なども調べます。
1-1.Googleアドワーズ
GoogleアドワーズとはGoogleに広告を出す際、KeyWordをチェックするツールなんですが、サイトのタイトルを決める時などにも重宝します。サーチコンソールにアカウント登録すれば使えます。
サーチコンソールはホームページ運営に欠かせないツールです。詳しくは下のリンク先のページも是非チェック!
サーチとは〜登録まで
初心者でもわかる!サーチコンソールの基本
注意追記2017年2月15日:検索ボリュームの表示が有料となりました。ある程度広告の出稿をしているユーザーでないと詳細な検索数が分からなくなってしまいました。現在、無料利用の場合はアバウトな数字の把握しかできません。
使い方、上部のナビゲーションから『ツールと分析』を選択し、『キーワードツール』を選択します。
検索したいキーワードを入力し調べます。下記のように表示されます。
競合性:広告を出す際の、競合が高いか低いかわかります。
グローバル月刊検索数:このキーワードがどれくらい検索されているかがわかります。上の例では月70件の検索があるということが解ります。かなり少ないですね。
アドワーズを使うと、どんなキーワードで検索されているかが解ります。最初の段階でしっかりキーワードの選定を行いましょう。
キーワード選定がホームページ作成の最も重要な部分です。ここをおろそかにした場合全てに悪影響が出る可能性があります。
各ページタイトルの決め方
1.各ページのタイトルの後ろにサイトタイトルを付ける
次は、各ページのタイトルの設定方法ですが、基本的に上記の方法と同じです。
たとえば、SEO対策に有効なタイトルの書き方というページを作る場合はこのように書きます。
ex:SEO対策に有効なタイトルの書き方 | SoftPedia
上記の記述方法は、検索エンジン対策にも有効です。なぜなら、検索エンジンは前に書いてある文章をより重要なものとして、認識するからです。
さらに、ユーザーにとっても解りやすいのはいうまでもありません。上記の例では「SEO」「タイトルの書き方」というキーワードを調べてサイトを訪れるはずです。
また、ブックマークに登録してくれた際にも有効です。
サイトタイトルが先にきた場合、何のページか解らないというケースもあるでしょう。↓ ブラウザのブックマークなら、右側が途切れてしまいますので、ページのタイトルが先に来るようにしましょう。
サイトタイトル | SEO対策に・・・
サイトタイトル | ○○○・・・
ページタイトルとサイトタイトルがあることで、ページの情報とサイトの情報(このサイトだ!と解るように)を伝えることが出来ます。
2.サイトタイトルを最大限に活用するページタイトル
上記の設定方法でも十分よいのですが、タイトル30文字を最大に使ってタイトルを設定する方法もあります。こちらの方法の方が近年はSEO的に有利といわれています。
ex:脱初心者が必ず押さえるSEOの効果を3倍に加速する10の戦略
このように、30字以内にキーワドをふんだんに使った、クリックしたくなるタイトルにする。
ポイントは下記に掲載。このようなタイトルの設定方法はブログと相性がいいと思います。もしくはサイト名がとても短い場合。
- 30文字以内:これ以上は検索結果で途切れてしまいます。はてなブックマークやTwitterなどのSNSだとピッタリ収まる文字数です。
- ビックキーワードとスモールを混ぜることが出来る。
- クリックしたくなるようなキャッチコピーを作れる。
デメリットはサイト名が解らないこと。
以上2つの方法を紹介しましたが、ページによって使い分けるといいと思います。当サイトでは固定ページをページタイトルとサイトタイトルにし、投稿(記事)ページをページタイトルだけにしています。
内部SEO対策
見出しタグの正しい設定方法
HTMLとCSSレイアウトの基本でも説明しましたが、ここでは見出しタグ「h」にしぼって、説明します。
「h1」はロゴ部分やコンテンツの大見だしに設定します。各ページ1か所だけ。(ロゴはPタグを設定し、コンテンツの大見出しに使うのも良い方法)
「h2」は各コンテンツの2番目の大見出しに設定します。サイドバーの見出しなどにも使います。
「h3」はコンテンツ内の小見出しに設定します。
h4からh6は必要なら使ってください。重要なのはh1,h2,h3です。
その際、順序が逆にならないように気をつけましょう。h3の中にh2を設定しないように注意が必要です。
※『h1』はトップページの大見出し(ロゴに該当する部分など)を記述します。
※ホームページ作成ソフトを使用する場合、このような細かな設定が出来ないケースがありますので、ご了承ください。
※HTML5の場合はheader article asideなど、それぞれの見出しにh1を設定していい事になっていますので、上記の説明とは多少異なります。
当サイトはHTML5で記述していますので、ブラウザ上で右クリック「ページのソース画を表示」で、ホームページのソース(HTML)を確認してください。
上位表示されているサイトの内部構造を調べるのがよい勉強になります。
一番気をつけたいことは順番が逆になることです。ホームページ作成ソフトなど自動で出力してくれる場合はデザイン面を優先して気付かないうちにおかしな順番で見出しタグを使ってしまう場合がありますので、注意しましょう。
meta name description
ヘッド(<head>から</head>)内に記述するもので、メタ(<meta>)とは情報を意味するものです。ここにはブラウザに表示されない内部情報を記述します。
ディスクリプション(description)にはホームページタイトルを説明した文章を記述します。スマートフォンでは60文字前後、パソコンでは100文字前後がいいといわれており、各ページごとに設定することをお勧めします。ここに記述した文章が検索結果に出てきますので、このサイトを見てみたいなと思わせるような文章を書きましょう。
ディスクリプションを設定しなかった場合は対象記事のなかから適切な文章をGoogle選んで表示してくれます。SEO効果については無いといわれています。ただし、検索で何かを探している人が見たときに適切な説明が表示されていれば、クリック率を高めることができます。
下の画像は検索エンジンで検索した際のものですが、タイトルの下に、紹介文としてメタネームディスクリプションの内容が表示されます。
ここに入力したキーワードが検索した際に引っかかることもよくあります。各ページごとに文章を記述するのがベストです。
ここを全てのページで同じにすると、サーチコンソール上に重複コンテンツが発生している事を知らせてくれます。要は改善した方がいいよ、という事です。
メタネームキーワードにつては、現在ほとんどSEO的に意味がないといわれています。自分で管理す為に1つか2つ入れるくらいでいいと思います。逆に入れすぎるとスパム判定をされるケースもありますので、気をつけましょう。
外部対策
Googleの検索エンジンはクローラーというプログラムがリンクをたどってサイトの情報を集めランキングします。
他のサイトからのリンクがたくさんあると、クローラーが回ってくる頻度も上がります。
しかし、何でもかんでもリンクを増やせばいいという訳ではありません。
現在のGoogleでは不正なリンクが付いたサイトをスパム判定するか、評価を落とす対策がなされていますので、特に注意が必要です。
1-1.リンク集への自動登録
こちらも、Googleに過剰リンクとしての評価がなされているので、注意が必要です。すべてが対象になっているわけではないようですが、テキストだけの分類もされていないようなリンク集への登録は避けた方がよさそうです。しっかり管理されているサイトだけにした方がいいでしょう。
1-2.サテライトサイトについて
メインのサイトを上位表示させたいときの対策として、サテライトサイトを沢山作り、リンクを張る方法があります。
以前は、無料ブログを大量の増産して、メインサイトへリンクするというのが一つの手法でしたが、今は通用しなくなりました。今は、しっかり運営されているサイトでなければ、評価されなくなっています。
サテライトサイトを作るなら、しっかりと作り込む必要があります。
ここでも注意する必要があるのは、自分のサイトにとって、意味のあるリンクでなければならないということです。
関連性のあるジャンルからのリンクにする必要があります。
しかも、1つのサイトへリンクを集中させるのではなく、相互に紹介しあう形が望ましいといわれています。
当サイトでも、再三触れているGoogleのアップデートですが、不正なリンクを排除する方針をとっています。
自サイトを紹介しあうなら自然な行為なので、OKです。
1-3.ディレクトリサービ
お金を出すと、登録してくれるサイトの事です。「Yahoo!ディレクトリ」が有名ですが、2013年には大手サービスすらGoogleから警告を受けています。見極めが重要です。昔たくさん存在したディレクトリサービスは今ほとんど聞きません。
1-4.ソーシャルメディアからのリンク
SNSからのリンクというのは、最も自然なリンクです。これが増える事が一番重要な外部対策です。しかし、SNSで拡散されるにはサイトの内容がユーザーの役に立つものでなければなりません。
まとめ
近年Googleではリンクに対して非常に厳しいペナルティを科しています。不正なリンク構成をしたサイトは圏外に飛ばされることもありますので、十分注意してサイト運営をしましょう。では、どうすればいいのかというとまず、「リンク」については自然発生のリンク以外は考えない方がいいでしょう。内容の充実した記事を書いて紹介されるくらいのサイトにすることです。
なぜかというと、Googleの評価はリンクが重要なのは変わりませんが、コンテンツの質を重視するようになったからです。検索エンジンを利用する方にとって、重要な情報を提供することが企業としての存在意義でしょう。中身がなくてもリンクがたくさんついているサイトを上位表示してしまうことはGoogleの理念に反することです。
WEBサイト運営者ができることは、訪問者様に有益な情報を提供することだと思います。検索エンジンはこれからも、人間目線に近づいていくと思われます。訪問者さんにとって良質な記事を書き、自然に紹介してもらえるくらいの記事にしていく、このような姿勢が大切だと思います。
SEOを極めたい方は下記のサイトが参考になります。私も勉強させてもらっています。
海外SEO情報ブログ