ホームページを作るには、HTMLやCSSなどの専門知識が必要でしたが、近年はの主流はインターネットに接続して、「Internet Explorer」や「Google Chrome」などのブラウザー上で操作するだけでカンタンに作ることができるサービスがたくさんあります。
ホームページ作成ソフトのよいところ
一方、ホームページ作成ソフトはバージョンアップの速度が遅いためホームページ作成サービスと比べると機能面で劣ります。
バージョンアップのたびに購入が必要になります。SIRIUS(シリウス)は無料でバージョンアップを続けています。
*ホームページ作成ソフトにはホームページ作成サービスのような高性能な機能が無いことに注意しましょう。ビジネスで使うならホームページ作成サービスの方が後々の拡張性に優れています。
- ファイルデータの管理が楽なこと。
- 静的なHTMLだから表示スピードが早いこと。
- サービスに依存することがないこと。(※ソフトには依存します)
ホームページ作成サービス(CMS)のよいところ
「ネットショップを作りたい」場合や、「予約機能やクーポン発行などの機能が欲しい」場合はホームページ作成サービスを使うといいでしょう。
- 自動的にバージョンアップいつも最新機能を使えること。
- 導入するのが難しい機能をカンタンに使えること。
- 難しい専門知識を覚える必要がないこと。
ホームページ作成サービスを使えば、専門知識が全くない初心者でも、スムーズに作ることができます。
特徴の比較表
それぞれに長所と短所があります。これからポイントを説明しますので長所短所を理解してあなたに合ったソフトを選ぶことが大切です。ホームページを作る方法は大まかに3種類に分類できます。(※DreamWeaver・Visual Studio・Atomなどのプロ向けの開発ツールは含みません。)
- ホームページ作成サービス(CMS)
- ホームページ作成ソフト(インストール型ソフト)
- サーバーにインストールするCMS:WordPressなど
下記に出てくる「CMS」という用語はコンテンツ管理システムの略称で、ホームページの更新・修正をカンタンにするシステムのことです。
では、見ていきましょう。
比較 | ホームページ作成サービス(CMS) | ホームページ作成ソフト(PCインストール型ソフト) | サーバーにインストールするCMS |
---|---|---|---|
メリット | データの公開方法などの知識が不要で、サービスに登録すればすぐに作れる。 専門知識のない初心者に適している。 常にサービス側で機能のブラッシュアップを行なっており、 新しい機能やデザインをいち早く導入できる。 |
ファイルの安全性。 データベースを使用しないため、 静的HTMLファイル・スタイルシートをローカルマシンに保存しておくだけでいい。 |
データベースを定期的にバックアップするなどし、 データを手元に保存しておけるため保存性がよく、 カスタマイズの自由度が高い。サーバーの選択の自由がある。 |
デメリット | サービスに依存することになる。 また、無料プランでは独自ドメインの設定ができない場合が多い。 実運用の際には有料プランが必要になるため長期的コストは割高になる。 |
サイトを生成し、FTPソフトを使いアップロードするなどの手間がかかるが、 初心者でもそれほど難しくはない。 ホームページ作成サービスのような高性能な機能はなく、 静的なHTMLサイトを生成するのみ、拡張性は低い。 OSの事故によりソフト内に設定した内容が壊れることがある。 |
レンタルサーバーやVPSサーバーなどを借りて運用する必要があり、 インストール型ソフトより難易度が高い。セキュリティにも気を使う必要がある。 3種類のなかでは専門知識が必要になる。 |
レベル | 初心者レベル:やさしい 一番カンタンに作ることができる。 |
初心者レベル:平均 ソフトの操作以外に、レンタルサーバーやドメインの設定を学ばないといけない。 |
初心者レベル:難しい データベースの管理などを学ばないといけないが、 WordPressなら比較的カンタンにできる。他のCMSは初心者には難しい。 |
安全性 | 高い:サービス側で対応 | 平均:OSによって不具合がある | 低い:自分で対応 |
自由度 | 平均:サービスにより大幅に異なる | 低い:大体はテンプレートに依存 | 高い:自分で好きなようにカスタマイズ |
コスト | 高い:月額費用(無料プラン以外) | 平均:買い切り、又はバージョンアップ費用+ドメインとレンタルサーバー費用 | 安い:ドメインとレンタルサーバー費用 | 種類 | Wix.com・Webnode・jimdo・webydo・Squarespace・Weebly・ AmebaOwnd・ペライチ・STORES.jp・BASE・グーペ・ カラーミーショップ・BINDクラウドなど多数。 |
SIRIUS(シリウス)・ホームページビルダー21・ホームページV4・ BIND10・BlueGriffon。 |
オープンソース:WordPress・Drupal・joomla・XOOPS・ concrete5・baseCMS・Osclassなど多数。 商用:MovableType・aishipRなど多数。 |
「ホームページ作成サービス(CMS)」は、「サーバーにインストールするCMS」を初心者向けにしたものだと思ってもらうとわかりやすいと思います。このようにホームページは作り方によって、メリットとデメリットがあることを理解して選ぶことが大切です。
まとめ:結局のところホームページ作成ソフトもCMSと変わらない
ホームページ作成ソフトも制作作業を楽にしてくれるシステムです。
ホームページ作成ソフトの場合は自分のパソコンの中でシステムを動かしているに過ぎません。もし、そのパソコンに不具合が起きた場合や、ソフトのバージョンアップなどによりホームページ作成ソフト内で設定したデータ内容が失われてしまうこともあります。
当サイトのSIRIUSへのレビューにも、まさにこのことに関するコメントをいただいております。下記に一部を掲載しておきましょう。
今までカスタムしてきたHTMLの設定が全てパーになっただけでなく、デザインの崩壊、更にはアクセス不能状態に陥るという状態になり、HPの運営が出来ない状態になりました。これに対し一切の対応を取って頂けず、当社は大変な被害をこうむりました。
つまり、ホームページ作成ソフトを使っていても、ホームページ作成ソフトに依存しているということです。*MacOSであれば付属のTimeMachineというアプリでバックアップできます。*Windowsであれば
「Acronis True Image」などのシステム全体をバックアップするソフトで対応するといいでしょう。その際には外付けのハードディスクも必要になる場合があります。
バックアップについてはこちらのページをご覧ください。ホームページのバックアップについて
ホームページ作成ソフトもホームページ作成サービス(CMS)も制作技術を持っていない人をサポートしてくれるシステムです。ですので、絶対に安全ということはないと思った方がいいでしょう。
今回、比較した3つのシステムを要約すると:
- ホームページ作成サービス(CMS):初心者向け
- ホームページ作成ソフト(PCインストール型):初心者から中級者向け
- サーバにインストールするCMS:中級者から上級者向け
ということになります。
自由度も安全性もカスタマイズ性も全てを満たすには、専門家に頼むか自分でスキルを身につけるしかありません。
初心者の方には
以上のことから、初心者の方はWix.comやWebnodeのようなホームページ作成サービスを利用することをオススメします。システムの管理をやってくれるので安心です。
外部サービスに頼らない方には
WordPress
外部サービスには絶対に頼らない方は、初めからWordPressなどのCMSを利用することをオススメします。WordPressを勧める理由は、インストールが簡単だからです。ほとんどのレンタルサーバーがWordPressの構築に対応しており、ワンクリックで運営を開始することができます。初心者にやさしいところがおすすめです。
WordPressは本格的なサイトを作るには専門知識が必要ですが、ブログやオウンドメディア(企業メディアのこと)なら初心者でもすぐにはじめることができます。
データベースをバックアップしておけば、いざという時でも安心です。
SIRIUS
WordPressほどの手間をかけたくない方はSIRIUSなどのホームページ作成ソフトが適しています。ただし、自分のパソコンのバックアップを定期的にとっておくことが必須です。
SIRIUSであれば、初心者の方でも素晴らしいホームページを簡単な操作で作ることができます。複数のサイトを作る場合に低コストで実現できます。
自分で作る
HTML/CSSを手書きで作ることも可能ですが、時間がかかります。テンプレートを使った場合は多少楽にできますが、
基本的には専門知識が必要になります。
自分で作る場合、非常に長い時間がかかります。ビジネスで使うホームページを作りたい場合は避けたほうが無難です。
それでもスキルを身に付けたい方は「Webオーサリングツール」をご覧ください。開発ツールやエディターを掲載しています。
少し難しい話になりましたが、ホームページを作る方法を選ぶ際に欠かせない事をお伝えできたと思います。この記事を参考にして、より良いホームページ制作をスタートしてください。